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Infomaniak Mail Serviceとは?できることや料金、注意点を解説

読む目安 約4分 更新日 2026-08-07Infomaniak Mail Service

Infomaniak Mail Serviceは、自社の独自ドメイン(会社のドメインを使ったメールアドレス)で仕事用メールを運用するためのサービスです。たとえば担当者ごとのアドレスを作り、外部のメールソフトから送受信し、管理者が設定や権限をまとめて管理できます。

Infomaniakには複数の機能をまとめたサービスもありますが、Mail Serviceを検討するときは、メール提供部分だけを切り分けて見ると分かりやすくなります。独自ドメインのメールを中心に導入したい組織や、スイート(統合サービス)全体の導入までは必要ない組織にとって、候補になるサービスです。

Infomaniak Mail Serviceでできること

中心となるのは、独自ドメインのメールボックスです。メールボックスとは、1つのメールアドレスに対応する受信箱のこと。これに対しエイリアスは別名のアドレスで、受け取ったメールは元のメールボックスへ届きます。Mail Service Premiumでは、1アドレスあたり50個のエイリアスを作成できます。

たとえば、実際に担当者が使う受信箱を1つ用意し、問い合わせ窓口用に別名のアドレスを設ける、という使い分けが考えられます。受信箱そのものが複数必要なのか、同じ受信箱に届ける別名で足りるのか。ここを先に整理すると、必要なアドレス数を見積もりやすくなります。

IMAPにも対応しているため、OutlookやThunderbirdなどの外部メールソフトからフォルダを利用できます。IMAPは、サーバー上のメールをメールソフトと同期して扱う一般的な接続方式です。端末ごとにパスワードを発行し、必要に応じて無効化できる点も、複数端末で使うときに確認しておきたいところです。

管理者が行える設定

管理画面のManagerでは、メールアドレスの作成や利用者への割り当てに加え、端末用パスワード、エイリアス、転送、復元、迷惑メールフィルターなどに関する権限を管理できます。

導入前には、利用者自身に任せる設定と、管理者だけが変更する設定を決めておくと運用しやすくなります。従業員の入退社時に誰がアドレスや端末のパスワードを整理するかも、サービスの機能とは別に、運用ルールとして決めておくとよいでしょう。

容量と添付ファイルの扱い

公式ページでは、メール保存容量を「無制限」と表記しています。ただし、これは送受信の上限や利用条件まで一切の制限がないという意味ではありません。

送受信できる1メッセージ全体の上限は201 MBです。Webメールに直接添付できるファイルは25 MBまでで、それを超える場合は3 GBまでSwissTransferのリンクとして扱われます。大きなファイルを日常的に送るなら、「保存容量が大きいか」だけでなく、受け手にどのような形で届くのかも確認が必要です。

セキュリティとデータの扱い

Mail Serviceでは、迷惑メール対策とウイルス対策が更新され、SPF、DKIM、DMARCが標準で有効になります。これらは、送信元の確認や、送信元を偽るメールへの対策に関わる仕組みです。

メール基盤はInfomaniakが管理するスイス国内のデータセンターに複製され、メールボックスは2拠点にバックアップされます。メールの復元は30日以内と案内されています。ただし、この復元の仕組みと、企業が求める長期保管やアーカイブは分けて考える必要があります。アーカイブ、高度な管理、データ所在地などに独自の要件がある場合は、対象プランの条件を個別に確かめましょう。

既存メールからの移行

公式の移行ガイドでは、現在使っているメールの取り込みと、外部で管理している独自ドメインの接続が案内されています。外部ドメインを使う場合は、メールの配送先をInfomaniakに向けるため、MXレコードと呼ばれるDNS設定を変更します。SPFとDKIMも、移行の前後に確認が必要です。

移行では、過去メールの取り込みと、新しいメールの配送先切り替えを別の作業として扱うのがポイントです。移行対象のアドレス数、旧サービスから持ち込むメール、DNS設定の担当者を事前に決めておくと、切り替え作業を組み立てやすくなります。

料金の見方

GLOBAL向けの公式製品ページでは、Mail Serviceは1メールアドレスあたり月額2.29 CHFからと案内されています。費用はメールアドレス単位で考えます。利用者単位の複合スイート料金と同じ条件として比べないことが大切です。

注意

上記はGLOBAL向けの価格を2026年8月7日に確認した内容です。税、契約期間、地域条件による違いがあるため、実際の契約条件は申し込み前に確認してください。

見積もりでは、従業員数をそのままアドレス数にするのではなく、個人用の受信箱、共有用に必要な受信箱、エイリアスでまかなえる窓口を分けて数えます。そのうえで、必要なメールアドレス数に単価を掛けて考えると、費用の前提が明確になります。

契約前に分けて確認したい制約

Mail Service Premiumでは、送信は24時間で500受信者が基準です。一般的な業務メールの送受信と、多数の宛先に一括送信する用途は分けて考えましょう。大量送信にはNewsletterツールを使うよう案内されており、Mail Serviceをニュースレター配信サービスやトランザクションメールAPIと同じものとして評価するのは適切ではありません。

またゴミ箱と迷惑メールのフォルダにあるメッセージは、30日後に自動削除されます。これらのフォルダにメールを置いたまま長く残すことはできません。サポートはMail Serviceに含まれますが、応答時間やSLAと呼ばれるサービス品質保証については、契約プランとサポート条件の確認が必要です。

確認しておきたいこと

必要なのは実際に受信箱を持つアドレスか、同じ受信箱に届ける別名のアドレスか。
現在のドメインのDNS設定を誰が変更でき、いつメールを切り替えられるか。
大量配信、長期保管、応答時間の保証など、通常の業務メール以外の要件があるか。

Infomaniak Mail Serviceが合う組織

Infomaniak Mail Serviceは、独自ドメインの業務メールを中心に、必要なアドレス数に合わせて導入したい組織に合う候補です。利用者と管理者の分担、外部メールソフトの利用、既存メールの移行を、ひとつの流れとして検討できます。

一方で、大量配信を主目的とする場合や、長期アーカイブ、高度な統制、特定の地域要件、固定された応答時間を重視する場合は、各条件が対象プランで満たされるかを確かめる必要があります。「独自ドメインの送受信に必要な範囲」と「それ以外に企業が求める要件」を分けて考えると、向き不向きを判断しやすくなります。

よくある質問

Q.独自ドメインの管理会社を変える必要はある?

A.外部で管理しているドメインをMail Serviceに接続できます。メールの配送先を変えるMXレコードと、SPF、DKIMの設定を確認します。

Q.保存容量は本当に無制限?

A.公式ページでは、メール保存容量を「無制限」と表記しています。一方で、1メッセージの大きさや送信先数には別の上限があり、利用条件も適用されます。あらゆる利用が無制限という意味ではありません。

Q.メルマガ配信にも使える?

A.Mail Serviceは日常の業務メールのためのサービスです。Mail Service Premiumの送信には24時間あたりの受信者数の基準があり、大量送信にはNewsletterツールが案内されています。

出典

確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

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