Spacemailは、独自ドメイン(会社のドメインを使ったメールアドレス)でビジネスメールを用意できるメールホスティングサービスです。たとえば会社のドメインを接続し、`name@company`のようなメールアドレスを作れます。
メールを中心に手早く導入したい組織や、業務ツール一式をまとめた複合サービスまでは必要ない組織には、検討しやすい候補です。一方で、高度な管理統制やアーカイブ、データを扱う地域に細かな要件がある場合は、契約前の確認が欠かせません。
Spacemailが提供する中心機能は、独自ドメインでのメール送受信です。メールマガジンの配信サービスや、システムから自動メールを送るためのAPI、メールを読むだけのアプリとは役割が異なります。
使い方はWebメールだけに限られません。IMAP、POP3、SMTPに対応し、Gmail、Outlook、Thunderbirdなどのメールソフトへ接続できます。すでに使い慣れたメールソフトを続けたいなら、接続方式を選べることが判断材料になります。
Spacemailでは、1つの契約が1つのドメインに紐づきます。複数の会社やブランドで異なるドメインを使う予定なら、必要な契約数を先に整理しておくとよいでしょう。
実際にメールを保管して送受信する単位は「メールボックス」です。これとは別に、同じメールボックスで使う別名のアドレスとして「エイリアス」を設定できます。エイリアスは独立したメールボックスではないため、担当者ごとに受信箱や容量を分けたいなら、エイリアスではなくメールボックスが必要です。
2026年8月7日の確認時点では、1メールボックスあたりのエイリアス数はProが10件、Businessが50件、Advancedが上限なしと案内されています。宛先のユーザー名が一致しないメールも受け取るキャッチオールにも対応しています。ただし、必要なメールボックス数とエイリアス数は、分けて見積もることが大切です。
管理にはSpacemail Managerを使います。ここからメールボックスの追加、保存容量の追加、エイリアスの設定、メールソフトへつなぐための情報確認を行えます。
導入前には、誰が管理を担当するかを決めたうえで、社員ごとに独立したメールボックスが必要か、部署や用途別のアドレスをエイリアスで補えるかを整理すると、契約後の構成を考えやすくなります。たとえば、担当者専用の受信箱が必要ならメールボックス、同じ担当者が別名の窓口アドレスも使うならエイリアス、という切り分けです。
2026年8月7日の確認時点で、メールボックス1つあたりの保存容量はProが5GB、Businessが10GB、Advancedが15GBです。容量は10GB単位で追加できます。
添付ファイルを頻繁に扱うなら、保存容量だけでなく1通あたりの上限も確認しておきましょう。受信・送信メッセージは最大50MBです。Webメールからアップロードする場合は、添付ファイル1つにつき25MB、複数の添付ファイルを合計して50MBまでとされています。
長期間メールを残す人が多い組織では、人数分の初期容量だけで判断せず、追加容量がどの程度必要になりそうかも見積もる必要があります。大きなファイルを日常的にやり取りする場合も、上限が実際の運用に合うかを確認してください。
Spacemailは、暗号化、二要素認証、不審なログインの監視、迷惑メール対策を案内しています。二要素認証は、パスワードに加えて別の確認手段を使う仕組みです。パスワードだけに頼らない運用をしたい場合に確認しておきたい機能です。
迷惑メール対策にはJellyfishという仕組みが使われ、迷惑メール、フィッシング、ウイルス、マルウェア、なりすまし、添付ファイルや画像内の脅威からの保護が案内されています。この保護は、全プランで初期状態から有効とされています。
ただし、「暗号化」という案内だけから、送信者と受信者以外が内容を読めないエンドツーエンド暗号化まで備えると判断することはできません。セキュリティ要件が厳しい組織では、必要な保護範囲と合うかを個別に確かめる必要があります。
既存のメールをSpacemailへ移すための入口は用意されています。ただし、移行できるデータの種類や具体的な操作条件は、実際の移行手順で再確認が必要です。
移行を計画するときは、現在のメールをどこまで引き継ぐ必要があるか、いつから新しい環境で送受信を始めるかを先に決めておくとよいでしょう。過去メールの移行が必須なら、対象データと条件を確認してから切り替え日を決めるのが安全です。
Spacemailのビジネスメール料金は、選ぶプランによって異なります。2026年8月7日の確認時点では、月額0.59米ドルからと案内されています。ただし、この入口価格だけでは、必要な保存容量、契約期間、選ぶプランまで確定できません。エイリアスではなく独立したメールボックスが何個必要か、追加容量が必要かを整理してから費用を確認してください。
注意
料金はGLOBAL向けの米ドル月額表示を2026年8月7日に確認したものです。契約前に、選ぶプラン、保存容量、契約期間、課金条件を最新の公式画面で確認してください。
今回確認できる料金情報はGLOBAL向けです。日本向けの価格として読み替えたり、別の通貨と混ぜたりせず、実際に契約する画面の市場と通貨を確認してください。
Spaceshipのプライバシーポリシーでは、サービス利用データを米国のサーバーへ移転し、米国で処理・保管するとされています。ただし、これだけでSpacemailのメールボックス自体の保存場所まで限定されるとはいえません。データの保管地域に社内ルールや取引先との条件がある場合は、対象となるデータと保存場所を契約前に確認しましょう。
稼働率については99%保証と案内されていますが、測定方法、除外条件、未達時の扱いは、SLA(サービス品質保証)の本文を見なければ確定できません。業務停止の許容範囲が厳しい場合は、数値だけでなく条件も確認対象です。
契約終了時のデータの扱いにも注意が必要です。契約が期限切れまたは終了となり、猶予期間を過ぎた後は、内容を保管したり転送したりする義務がないとされています。解約や更新停止の前に、必要なメールを書き出す手順と期限を決めておく必要があります。
サーバーのバックアップは日次で、最長4週間とされていますが、完全性は保証されず、主な目的は災害時の復旧です。個別のメールをいつでも元に戻せる保管機能と同じものとして扱わず、自社で必要な保存方法を考えてください。
Spacemailは、独自ドメインのメールを中心に導入し、必要なメールボックスやエイリアスを管理したい組織に合いやすいサービスです。複合的な業務ツール一式までは必要なく、普段のメールソフトを接続して使いたい場合にも候補になります。
一方で、高度な統制や長期アーカイブ、保存地域の厳密な指定が必要なら、プランや契約条件を詳しく確認してから判断すべきです。入口価格だけで決めるのではなく、メールボックス数、容量、移行条件、データ保管要件まで含めて選ぶことが重要です。
Q.エイリアスだけで社員ごとのメールを作れる?
A.エイリアスは独立したメールボックスではありません。社員ごとに受信箱や保存容量を分けるなら、それぞれにメールボックスが必要です。
Q.GmailやOutlookで使える?
A.SpacemailはIMAP、POP3、SMTPでの接続を案内しており、Gmail、Outlook、Thunderbirdなどのメールソフトを利用できます。接続に必要な情報はSpacemail Managerで確認できます。
Q.月額0.59米ドルだけで必要なメール環境を作れる?
A.0.59米ドルは、案内されている開始価格です。実際の費用は、必要なメールボックス数、プラン、保存容量、契約期間などを確認して判断してください。
確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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