Migaduは、独自ドメイン(会社や自分のドメインを使ったメールアドレス)を複数まとめて管理できるメールホスティングです。利用者やメールボックスの数に応じて料金が増える形ではなく、アカウント全体の容量と1日あたりの送受信数を見ながらプランを選ぶ。ここが最大の特徴です。
そのため、複数のドメインや多くのメールアドレスを一つの契約で扱いたい組織には検討しやすいサービスです。ただし、「ドメイン数やメールボックス数が無制限」という案内だけで判断してはいけません。保存容量と日々の送受信にはプランごとの枠があり、大量配信用のサービスでもないからです。
Migaduでは、一つのアカウントで複数の独自ドメインとメールボックスを管理できます。たとえば会社用、ブランド用、採用用とドメインを分けていても、メール環境を一つの契約にまとめたい場合に候補になります。
メールの利用方法は、ブラウザで使うWebメールに加え、SMTP、IMAP4、POP3に対応しています。普段使っているメールソフトから接続したい場合は、公開されているTLS接続の設定値を使う形です。
ここで区別しておきたいのが、メールボックスとエイリアスの違いです。メールボックスは、受信したメールを保存し、送受信に使う箱。エイリアスは別名のアドレスとして扱う仕組みです。つまり、必要なアドレスの数と、実際に個別の保存先が必要な人数は一致するとは限りません。導入前に、作りたいアドレスを「独立した受信箱が必要なもの」と「別名で足りるもの」に分けておくと、管理方法を確認しやすくなります。
Migaduのプランは、メールボックス一つごとに固定容量が付く方式ではありません。保存容量は、アカウント全体で共有するソフトリミットとして示されます。部署ごと、社員ごとにメールボックスを増やせても、保存できる量を各自が無関係に使えるわけではありません。
また、複数の管理者を置けるかどうかはプランによって異なります。Microプランには、複数管理者の機能が含まれません。一人がすべて管理する小さな組織なら問題になりにくい一方、担当者の不在時にも設定を変更できる体制が必要なら、管理者数を先に確認する必要があります。
Migaduが案内する無制限のドメイン数、メールボックス数と、実際に利用できる容量や送受信数は分けて考えます。プランごとにアカウント全体の保存容量があり、さらに1日あたりの受信数と送信数にも枠があるためです。
たとえば多数のアドレスを用意しても、一部のメールボックスに大きなメールがたまり続ければ、共有容量へ影響が出ます。同様に、通常の業務メールとは異なる大量送信を想定している場合、アドレスを多く作れることは送信量の余裕を意味しません。メールマガジンや一斉配信の基盤ではなく、日常の組織メールを扱うサービスとして検討するのが基本です。
なお、添付ファイル一通あたりの固定上限は、今回確認できる情報では確定できません。大きな添付を頻繁に扱う業務では、契約前に現在の条件を確認しておくのが安全です。
迷惑メール対策では、オープンソースを基にしたフィルターが提供されています。判定の強さ、許可・拒否リスト、検出後の処理を、ドメインまたはメールボックス単位で管理できます。部署やアドレスの用途によって受信条件を調整したい場合に使える仕組みです。
一方、メールボックス自体は2段階認証に対応していません。端末ごとに発行するアプリ専用パスワードを、メールボックスの認証情報として使います。これは、パスワードに加えて別の確認要素を求める2段階認証とは異なるものです。
社内ルールで各メールボックスへの2段階認証が必須なら、この違いは決定的です。反対に、端末ごとに認証情報を分ける運用を採用できるなら、アプリ専用パスワードの発行と失効を誰が管理するかを決めておくと運用しやすくなります。
既存のメールは、ImapSyncを使ってMigaduへ移せます。Migaduから別のサービスへ移る場合も、同じ仕組みでメールを搬出できると案内されています。導入時だけでなく、将来の乗り換え方法まで想定できる点は、法人利用で確認しておきたいポイントです。
ただし、この案内の対象はメールです。連絡先やカレンダーは含まれません。現在の環境でメール以外の情報も使っているなら、それらを別に移す方法を用意する必要があります。
Migaduは、メールボックス数や利用者数ごとではなく、メールアカウント単位の定額料金を採用しています。人数やアドレスが増えるたびに同じ単価を足す考え方ではないため、複数ドメインや多数のアドレスをまとめたい組織では比較候補になります。
ただし、費用だけを見るのではなく、アカウント全体の保存容量、1日あたりの受信・送信枠、管理者数を組み合わせて選ぶ必要があります。利用者が少なくても、メールの保存量や送受信量が多ければ、小さいプランで十分とは限りません。
注意
料金とプラン条件は2026年8月7日にGLOBAL向けの公式情報で確認した範囲です。通貨、請求周期、固定金額はこの材料では公開値として確定できないため、契約前に公式の料金ページで現在の条件を確認してください。
問い合わせは、メールとチケットで受け付けられます。対応条件はプランごとに異なり、Maxiは優先24時間対応、Standardは営業時間内対応、その他はベストエフォートです。標準の提供内容にはSLA(サービス品質の保証)がなく、企業向けの個別条件は別途見積もりとなります。障害時の応答条件を契約で定める必要がある組織は、通常プランだけで決めずに確認が必要です。
Migaduはスイス法人ですが、現在のサーバーはフランスのデータセンターにあると案内しています。データ処理はGDPRとスイスのデータ保護法に基づき、契約終了後は30日以内に削除するとしています。法人所在地とサーバー所在地を同じものとして扱わず、自社のデータ保管要件に照らして判断しましょう。
Migaduは、複数の独自ドメインや多数のアドレスを、利用者単位の課金ではなく一つの容量枠でまとめたい組織に合いやすいサービスです。一般的な業務メールが中心で、共有容量と日次の送受信枠を管理できるなら、料金体系の特徴を生かしやすくなります。
一方、各メールボックスで2段階認証が必須の組織、大量配信を行いたい組織、連絡先やカレンダーまで一体で移行したい組織は、要件とのずれが生じます。また、複数管理者やSLAが必要なら、選ぶプランや個別契約の確認が欠かせません。
Q.ドメインやメールボックスは本当に無制限?
A.Migaduはドメイン数とメールボックス数を無制限と案内しています。ただし、アカウント全体の保存容量と、1日あたりの受信・送信枠はプランごとに設定されています。数だけでなく、実際の保存量と通信量で選ぶ必要があります。
Q.利用者が増えると一人ずつ料金が加算される?
A.利用者やメールボックスごとの課金ではなく、メールアカウント単位の定額料金です。人数だけでなく、共有容量、日次の送受信枠、必要な管理者数を基準にプランを選びます。
Q.メール移行で連絡先やカレンダーも移せる?
A.公式案内にあるImapSyncでの移行対象はメールです。連絡先とカレンダーは含まれないため、必要なら別の移行方法を準備します。
確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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