CPI KWC MailとKAGOYA MAILは、どちらも独自ドメイン(会社のドメインを使ったメールアドレス)で法人メールを運用するための国内サービスです。両者の違いがはっきり出るのは、容量とアカウントをどう割り当てるか、管理を社内でどこまで分担するか、そして問い合わせ手段に何を求めるかという3点です。
100 GBから始めて、必要なメールボックスに容量を割り当てていきたいならCPI KWC Mailが候補です。ドメインやメールアドレスの数よりも総容量を中心に選び、複数の管理手段や電話窓口も重視するならKAGOYA MAILが合います。
CPI KWC Mail
こんな人に
容量をメールボックスごとに割り当て、フォームで問い合わせたい
KAGOYA MAIL
こんな人に
多数のドメインやアドレスを容量と分けて管理し、電話窓口も使いたい
| 比較項目 | CPI KWC Mail | KAGOYA MAIL |
|---|---|---|
| サービスの考え方 | 契約容量を各メールボックスに割り当てる | サービス全体の総容量で選ぶ |
| ドメイン | 他社管理の独自ドメインを利用可。DNSレコードを編集できる環境が必要 | 独自ドメインと複数ドメインの設定数は無制限と案内。DNS設定も提供 |
| アドレス管理 | 最小1 GBからメールボックスに割り当て。受信・転送専用アカウントも作成可 | メールアドレス、メールアカウント、エイリアスは無制限と案内。一括設定と管理権限に対応 |
| セキュリティの例 | 迷惑メール判定時にヘッダーを付ける機能 | 迷惑メールフィルター、管理画面への2段階認証 |
| 一般的な問い合わせ | フォーム、平日10時から18時の営業時間内に順次回答 | サポートサイト、電話、メール窓口 |
| 移行支援 | 別契約・個別見積もりのデータ移行代行 | 11,000円の乗り換えパック、要見積もりのサーバー移行支援 |
比較する前に用語を整理しておきます。「メールボックス」は、1人ひとりがメールを保存する受信箱のことです。「エイリアス」は別名アドレスで、独立した受信箱を持つとは限りません。無制限と案内されるアドレス数と、実際に保存できる容量はまったく別の話なので、分けて考える必要があります。
CPI KWC Mailは、100 GB以上の契約容量の中から、各メールボックスに最小1 GBずつ割り当てていく方式です。たとえば100 GBの契約ですべてを1 GB設定にすると、最大100アカウントになります。人によって必要な容量が違う組織で、割り当てを自分で設計したい場合にわかりやすい仕組みです。
KAGOYA MAILは、Bronzeの100 GBからSilverの1 TB・2 TBなど、サービス全体の容量でプランを選びます。メールアカウントとドメインは無制限と案内されていますが、アドレスを増やしても使える総容量が増えるわけではありません。部署や用途ごとに多くのアドレスを作る予定なら、必要な総容量も一緒に見積もっておきましょう。
CPI KWC Mailで他社管理の独自ドメインを使うには、利用開始時にDNSレコードを編集できるネームサーバーが必要です。DNSは、独自ドメイン宛のメールをどのサーバーへ届けるかを指定する設定のことです。今のドメイン管理会社でその編集ができるかを先に確かめておくと、導入時に迷いにくくなります。なお、日本語ドメインではメールを利用できません。
KAGOYA MAILは独自ドメインと複数ドメインの設定数を無制限とし、ネームサーバーとDNSレコードの設定も提供しています。メールアカウントの一括設定や管理権限にも対応しているため、たとえば情報システム担当者がドメイン全体を管理しながら、一部の運用を各部署に分担するといった構成も考えやすいでしょう。
CPI KWC Mailは、迷惑メールと判定されたメールに「X-Spam-Status」という目印を付ける機能を案内しています。これは判定結果を示すための機能で、迷惑メールを自動で遮断したり、別の場所に隔離したりする動作とは別のものです。
KAGOYA MAILは、迷惑メールフィルターと、誤判定を避けるための許可リストを案内しています。またメールアカウントの管理画面には、ワンタイムパスワードを使う2段階認証を設定できます。ただしこれは管理画面へのログインを守る仕組みで、メールソフトからサーバーに接続するたびに2段階認証を求めるものではありません。
問い合わせ方法も異なります。CPI KWC Mailはフォーム受付で、平日10時から18時の営業時間内に順次回答する形式です。KAGOYA MAILはサポートサイト、電話、メールの窓口を案内しています。なお、KAGOYAの24時間体制は障害復旧対応と有人監視についての案内であり、一般的な問い合わせ窓口が24時間対応という意味ではありません。
CPI KWC Mailは、100 GBが月額2,200円、200 GBが月額4,400円など、容量ごとの料金を案内しています。初期設定費は無料です。契約期間は3か月、6か月、12か月で、一括前払いです。容量追加オプションについては、サーバー契約が終了するまで単独での途中解約や数量削減ができません。
KAGOYA MAILは、Bronzeが月額3,300円、Silverは1 TBが月額13,200円、2 TBが月額25,300円と案内しています。月払いと12か月一括払いは条件が違うため、分けて比較しましょう。12か月一括払いの途中で解約しても返金はありません。
注意
上記は日本市場の円建て料金で、2026年8月7日に確認した内容です。料金や契約条件は変更されることがあるため、契約前に最新情報を確認してください。
CPI KWC Mailは、メールデータやアカウントを含むサーバーデータの移行代行を、別契約・個別見積もりで提供しています。事前調査の結果によっては引き受けられない場合があるため、今使っているサーバーとデータ量を伝えて確認しておく必要があります。
KAGOYA MAILは、11,000円の「サーバー乗り換え安心おまかせパック」と、要見積もりのサーバー移行支援を案内しています。どちらも、利用者が自分でメールを取り込む機能とは別のものです。名称や価格だけで判断せず、アカウント作成、既存メールの移行、DNS切り替えのどこまでが対象になるのかを事前に確かめましょう。
Q.メールアドレス数が無制限なら、容量も気にしなくてよい?
A.いいえ。KAGOYA MAILはアドレス数を無制限と案内していますが、実際の運用は契約した総容量と、各メールボックスへの割り当てに制約されます。アドレス数と容量は別々に見積もってください。
Q.どちらも現在の独自ドメインを使える?
A.CPI KWC Mailは他社管理の独自ドメインを利用できますが、DNSレコードを編集できる環境が必要です。KAGOYA MAILも独自ドメインに対応し、DNS設定を提供しています。ただしCPI KWC Mailでは、日本語ドメインでメールを利用できない点に注意が必要です。
確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
CPI KWC Mail
KAGOYA MAIL