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Proton Mail for Business・Tuta Business・Fastmail Businessの違いを比較!privacyと接続方式で選ぶ

読む目安 約7分 更新日 2026-08-07Proton Mail for BusinessTuta BusinessFastmail Business

法人メールを選ぶときは、容量や料金だけでなく、メールをどのように保護し、どのアプリから使うのかまで見ておく必要があります。Proton Mail for BusinessとTuta Businessは、プライバシーを重視した設計が中心です。一方Fastmail Businessは、独自ドメイン(会社のドメインを使ったメールアドレス)のメールを中心に、外部メールアプリとの接続もしやすい構成になっています。

3製品とも独自ドメインを使えますが、管理方法、容量の数え方、移行手段、契約条件は同じではありません。まず大きな違いをつかみ、そのうえで自社の利用人数や現在の環境に合うかを確認していきましょう。

結論を先に

保護の考え方と、普段使うメールアプリを先に決めると、候補を絞りやすくなります。プライバシー重視でも一般的なメールアプリを使いたいならProton、専用アプリでの運用を受け入れられるならTuta、外部アプリとの接続を優先するならFastmailが有力です。

Proton Mail for Business

こんな人に

プライバシーを重視しつつ、有料プランで外部メールアプリも使いたい

Tuta Business

こんな人に

専用アプリを前提に、暗号化を重視したメール環境を整えたい

Fastmail Business

こんな人に

独自ドメインのメールと一般的なメールアプリの接続を優先したい

3製品の違いを比較

比較項目Proton Mail for BusinessTuta BusinessFastmail Business
主な位置づけプライバシー重視の法人メール暗号化を重視した法人メール独自ドメイン中心のホステッドメール
外部メールアプリ有料プランではProton Mail Bridge経由でIMAP・SMTPを利用可能。POP3は非対応IMAP非対応。専用のデスクトップ・モバイルアプリを利用StandardとProfessionalはIMAP・POP・SMTPに対応する外部アプリを利用可能
独自ドメインと管理利用者、権限、容量配分、アドレスなどを管理利用者の有効化、複数の管理者権限、共有メールボックスなどに対応利用者の追加と、容量・プライバシー・セキュリティを管理
容量の目安Mail Essentialsは利用者あたり15GB。上位のWorkspaceは1TBまたは3TBだが、メール専用容量とは限らないEssential 50GB、Advanced 500GB、Unlimited 1000GBメール・カレンダー・連絡先用にBasic 5GB、Standard 50GB、Professional 100GB
主な移行方法Easy SwitchでGmail、Outlook、Yahoo、IMAP対応サービスからメールを取り込み転送とDNS切り替えによる移行を案内IMAP、CardDAV、CalDAVで接続できる移行元からメールなどをコピー

なお表にあるIMAP・POP・SMTPは、OutlookやiPhoneのメールアプリなどからメールを送受信するための接続方式です。今のアプリを使い続けたい場合に関わってきます。

Proton Mail for Businessは保護と外部アプリ利用を両立しやすい

Proton Mail for Businessは、独自ドメインの法人メールと組織管理を備えた、プライバシー重視のサービスです。有料プランでは、Proton Mail Bridgeという中継ソフトを通じてIMAP・SMTP対応のメールアプリを使えます。一般的なメールアプリを残したい場合でも候補になりますが、直接接続ではなくBridgeを介する点は、導入前に確認が必要です。

暗号化の範囲は、送信先や利用方法によって確認すべき条件が変わります。「暗号化メール」という言葉だけで決めず、社外宛のメールがどう扱われるのか、アカウントを復旧するときに何が必要かまで確かめておくと安心です。

Tuta Businessは専用アプリを受け入れられるかが分かれ目

Tuta Businessは、独自ドメインのメール、利用者管理、暗号化されたメールとカレンダーを提供します。IMAPには対応せず、専用のデスクトップアプリとモバイルアプリを使う設計です。現在のメールアプリをそのまま使うことよりも、Tutaの環境内で運用をそろえることを優先する組織に向きます。

移行では、旧サービスからの転送とDNSの切り替えが案内されています。一般的なIMAPメールボックスを丸ごと取り込める前提では進められません。過去メールをどこまで移す必要があるかを、先に決めておくことが大切です。

Fastmail Businessは外部メールアプリとの接続を重視しやすい

Fastmail Businessは、独自ドメインのメールを中心に、カレンダーと連絡先も提供する法人向けサービスです。StandardとProfessionalでは、Outlook、iPhone Mail、Thunderbirdなどの外部メールアプリを利用できます。今の操作環境を大きく変えたくない場合に検討しやすい選択肢です。

一方、プライバシーに関する表現を、ProtonやTutaと同じ暗号化方式だと読み替えることはできません。Fastmailは2要素認証、迷惑メール・フィッシング対策、複数データセンターでのバックアップを案内しているので、接続の自由度と必要な保護機能は分けて判断しましょう。

独自ドメイン、メールボックス、別名アドレスの違い

独自ドメインは、自社名を含むメールアドレスを作るための土台です。導入時にはドメインの所有確認を行い、メールの配送先を示すDNS設定を変更します。Tutaでは所有確認用のTXT、MX、SPF、DKIM、MTA-STSなどの設定が案内され、切り替え前に利用者と別名アドレスを作成できます。Protonも、ドメインの追加と確認後にDNSを設定します。Fastmailは公式のドメイン設定手順に沿って進める形です。

ここで大切なのが、メールボックスと別名アドレスを混同しないことです。メールボックスは、利用者がメールを保管して操作する単位です。別名アドレス、いわゆるaliasは、同じ受信先を別のアドレス名でも使う仕組みです。たとえば「sales@」と「contact@」を同じ担当者が受け取るなら、必ずしも2人分のメールボックスは必要ありません。

ProtonのMail Essentialsは、利用者あたり10アドレス、独自ドメイン3個を案内しています。Tutaはプランに応じて、独自ドメインの別名アドレスや共有メールボックスを提供します。Fastmailの別名アドレス上限は、アカウント全体で600に利用者あたり15を加えた数です。必要な利用者数だけでなく、部署用・問い合わせ用アドレスを何個作るかも数えてから選びましょう。

管理とセキュリティをどう見るか

Protonでは、管理者が利用者、管理権限、容量配分、独自ドメインのアドレス、catch-allを管理できます。catch-allは、ドメイン宛のうち未登録のアドレスに届いたメールもまとめて受ける仕組みです。管理者は2要素認証の導入状況を確認し、管理者だけ、または全利用者に2要素認証を必須にできます。組織全体の迷惑メール許可・拒否ルールも設定可能です。

Tutaでは、利用者の有効化・無効化や複数の管理者権限を扱えます。迷惑メールはサーバー側のフィルターで振り分けられますが、専用のマルウェア検査まで含むとは限りません。Fastmailは利用者の追加管理に加えて、2要素認証、迷惑メール・フィッシング対策、複数データセンターでのバックアップを案内しています。

保存場所に要件がある場合も違いがあります。Protonは、スイス、ドイツ、ノルウェーの運用サーバーに暗号化した状態で保存すると案内しています。Tutaは、ドイツの自社サーバーとISO 27001認証データセンターでの保存を案内しています。Fastmailは主要なデータ保存地域としてEUまたは米国を選べますが、すべての複製やバックアップまで同じ地域に限定されるとは限りません。

容量と添付ファイルの上限

容量は数字だけを横並びにせず、何の保存領域なのかを確認してください。ProtonのMail Essentialsは、利用者あたり15GBです。Workspace Standardは1TB、Premiumは3TBと案内されていますが、これは複合サービスの保存容量であり、メールボックスだけの容量としては扱えません。

TutaはEssentialが50GB、Advancedが500GB、Unlimitedが1000GBです。Fastmailはメール・カレンダー・連絡先用としてBasicが5GB、Standardが50GB、Professionalが100GBで、これとは別にファイル用の容量があります。Fastmailの2種類の容量は合算せず、自社が主に保管するものに合わせて見ます。

添付ファイルについては、Protonが送信25MB、受信50MBを案内しています。Tutaの料金表は添付ファイル25MB、Fastmailは送受信メッセージ全体が70MB未満で、添付ファイルは通常50MB以下が目安です。メールでは変換処理によって容量が増えることがあるため、上限ぎりぎりのファイルを日常的に送る運用には余裕を持たせましょう。

移行方法を比べる

ProtonのEasy Switchは、Gmail、Outlook、Yahoo、またはIMAP対応サービスからメールを取り込めます。対応する移行元では、連絡先とカレンダーも扱えます。Fastmailの移行ツールも、IMAP、CardDAV、CalDAVで通常どおりログインできる移行元から、メール、連絡先、カレンダー予定をコピーできます。ただしOutlook.comはメールのみです。

Tutaは、転送とDNS切り替えを中心に計画します。3製品の中では移行手順の考え方が特に異なるため、過去メールの保持が必須なら、契約前に少人数で移行テストを行うと判断しやすくなります。

料金、市場、契約条件

料金については、同じ市場と契約期間でそろえた比較表を作れる状態ではありません。Tutaはグローバル向けの年契約表示で、Essentialが利用者あたり月6ユーロ、Advancedが8ユーロ、Unlimitedが12ユーロ、いずれも税別です。

Protonはグローバル向けに、利用者単位・月単位で増減でき、長期契約は不要と案内しています。固定の公開料金はここでは比較できません。Fastmailは米国向けの条件で、Basic、Standard、Professionalを利用者ごとに混在でき、12・24・36か月の契約期間を選べます。表示額は税別で動的です。

注意

料金情報は2026年8月7日に確認した内容です。Tutaはグローバル向けのユーロ表示、Fastmailは米国向けの条件であり、同じ市場の金額比較ではありません。ProtonとFastmailの表示額を含め、契約前に対象地域、通貨、税、請求周期、利用者単位の条件を公式画面で再確認してください。

用途別の選び方

保護を重視しながら今のメールアプリも残したいなら、Proton Mail for Businessから検討します。ただし、Bridgeの導入と運用が社内端末で可能か、社外宛メールの保護範囲が要件を満たすかを確認してください。

専用アプリで運用を統一でき、暗号化を重視するなら、Tuta Businessが候補です。IMAPを使わない設計と、転送・DNS切り替え中心の移行を許容できるかが判断点になります。

外部メールアプリとの接続や、利用者ごとのプラン混在を優先するなら、Fastmail Businessが候補です。必要な利用者にStandardまたはProfessionalを割り当て、容量と保存地域の条件を確認すると選びやすくなります。

確認しておきたいこと

現在使っているメールアプリを継続する必要があるか、それとも専用アプリへ切り替えられるか
過去メール、連絡先、カレンダーのうち、どこまで新サービスへ移す必要があるか
利用者数に加えて、部署用アドレス、共有メールボックス、必要な独自ドメイン数を数えたか

よくある質問

Q.3製品とも今のメールアプリを使える?

A.同じではありません。Protonは有料プランでBridge経由のIMAP・SMTP接続ができます。TutaはIMAP非対応で、専用アプリを使います。FastmailはStandardとProfessionalで外部メールアプリを利用できます。

Q.別名アドレスを増やせば利用者分の料金を減らせる?

A.別名アドレスは同じ受信先に複数のアドレス名を付ける仕組みで、独立した利用者用メールボックスとは別物です。複数人が個別にログインし、それぞれのメールを管理する必要があるなら、別名アドレスだけでは代用できません。

Q.料金だけならTutaが一番安い?

A.この情報だけでは判断できません。Tutaはグローバル向けのユーロ建て年契約価格を確認できますが、Protonは固定額を掲載できず、Fastmailは米国向けの動的な表示条件です。対象地域と契約期間をそろえた見積もりで比べてください。

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出典

確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Tuta Business

Fastmail Business

Proton Mail for Business